フリーゾーン企業

ドバイのフリーゾーンでは、産業/セクターごとに特化したサポート、企業利益の免税、外資100%出資など、企業に様々な機会を提供してくれます。

フリーゾーンは産業/セクターごとに設定され、それぞれの産業/セクターに特化したサポートが受けられますが、フリーゾーンに設立された企業は本土ライセンスなしにはUAE内での取引ができませんので、注意が必要です。

ここでは、フリーゾーン企業の設立ステップについてご紹介します。

どのフリーゾーンを選ぶかは、ご自身の事業目的のほか、会社の運営上のニーズによって異なります。ドバイの多くのフリーゾーンでは、幅広い産業/セクターで取引を行う事業の設立を認めていますが、特定の産業/セクター（スペシャリスト領域）のみを受け入れるゾーンも存在します。これらのフリーゾーンでは、ゾーン内の企業に対して産業/セクターに特化した知識やサポートを提供してくれます。

フリーゾーンの中でも最も人気のある地区には、ジェベル・アリ・フリーゾーン（JAFZA）、ドバイ国際金融センター（DIFC）、ドバイ・インターネット・シティ、DMCCなどがあります。ご自身の会社に適したフリーゾーンを決定する前に、時間を確保してドバイのフリーゾーンについて知識を深めるとよいでしょう。

フリーゾーンにおけるもっとも一般的な法人形態は以下の通りです。 

フリーゾーン・エスタブリッシュメント（FZE）：
単一株主によって設立/登録された法人。株主は個人または企業いずれも可。

フリーゾーン企業（FZCO）：
最低2名の株主によって設立/登録された法人。株主は個人または企業いずれも可。

公開有限責任会社（PJSC）：
複数の株主が所有する企業。株主は、証券取引所を介して株式を一般公開し取引することが可能。

非公開有限責任会社（LLC）：
最低2名、最大50名の株主で構成される企業。株主の責任には制限が設けられている。株式は一般公開または取引されない。

地元企業または外資系企業の支店：
既存の地元企業または外資系企業の支店。法的には親会社に依存しながらドバイで事業活動をすることが可能。

特定のフリーゾーンにおける法人形態に関する詳しい情報は、当該ゾーンのウェブサイトにアクセスするか、当該ゾーンのサポートチームにお問い合わせください。

一般的な費用は、フリーランサーで1,360～2,040米ドル、個人事業で4,085米ドル、4名が働けるオフィススペースを構える企業で約17,000米ドル～となっていますが、これらの費用は大きく異なります。多くのフリーゾーンがビザの割合数を賃貸スペースの広さ/サイズに応じて設定しますので、事業設立の際にはこのポイントを考慮に入れることをおすすめします。

フリーゾーンでの事業設立にかかる一般的な費用については、以下のリンクから確認できます。費用を含む情報は変更する可能性がありますので、意思決定をされる前にご希望のフリーゾーンに費用の確認をされることをおすすめします。特定の施設やロケーションなど、特殊なニーズがある場合は、ご希望のフリーゾーンにご相談ください。

ドバイのフリーゾーンに関わる手数料及び費用 >

フリーゾーンでは、企業設立プロセスが可能な限りスムーズに行えるよう考慮されていますが、必要書類や事業計画など、フリーゾーンへの提出が求められるものがすべて揃っていることを確認しましょう。

フリーゾーンの要件はそれぞれ異なりますので、設立プロセスをスタートする前に、ご希望ゾーンの要件を確認しておきましょう。

一般的なステップは以下の通りです。 

• 会社を登録する：ビジネスオーナーは、各自のパスポートの写しを提出する必要があります。加えて、ドバイに支店オフィスを設立する場合は、会社に関する文書の原書が必要となります。
• 事業の営業所を賃貸する
• 事業ライセンスを取得する（取得には平均3～5稼働日を要します）
• 銀行口座の開設や外国人従業員のビザ手配など、事業設立に必要となる付属サービスを設定/手配する。